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『リーガルV』島崎遥香が100億円の遺産相続を目論む「下品で強欲な最悪の女」を演じ切れず、脚本も稚拙

  • 2018年11月10日(土) 12:00:57
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米倉涼子が主演を務めるドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)の第4話が8日に放送され、平均視聴率16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.6ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日の深夜、「峰島興業」の会長・峰島恭介(竜雷太)が入院先の病院で死亡。峰島は2年前に妻と離婚し遺言書も見つからないため、大手法律事務所『Felix & Temma法律事務所』の弁護士・海崎勇人(向井理)の立ち合いのもと、遺産200億円は一人息子の峰島正太郎(袴田吉彦)がすべて相続することになります。

 しかし、峰島の妻だと名乗る玲奈(島崎遥香)が斎場に現れたことで状況は一変。玲奈は峰島が亡くなる前日、正確には4時間前に婚姻届けを提出したため、遺産100億円の相続権を主張するのでした。

 この騒動を知った、「京極法律事務所」を率いる元弁護士の小鳥遊翔子(米倉)は、玲奈の弁護を引き受けることができれば莫大な成功報酬が手に入ると計算。都合がいいことに、パラリーガル兼ホストの茅野明(三浦翔平)が玲奈と知り合いとのことで、一席設けてもらうことになります。

 玲奈の話によれば、峰島との出会いは、茨城から上京して看護師をしていた時に世話をするようになったのがきっかけとのこと。やがて峰島の口利きで夜の仕事をするようになり、さらには豪邸で一緒に住む深い仲になっていったと説明を受けます。そして、“枯れ専”だという玲奈のご指名で、京極雅彦(高橋英樹)が担当弁護士になることが決定するのでした。

 そして迎えた裁判ですが、なぜか原告側の証人として茅野が出廷。頭が悪い茅野は、玲奈が峰島のことを「金づる」扱いしていたことを証言してしまい、傍聴席で見守る小鳥遊は呆れ顔を浮かべます。そんな中、峰島が入院中に遺書を書いたという新事実が発覚したため、法廷内は騒然となるのでした。

 遺言書を探すべく峰島邸を訪れた「京極法律事務所」の面々は、目当てのものは見つけられませんでしたが、玲奈の面影がある少女と峰島が乗馬中の写真が見つかったため、玲奈の過去を調査することになります。

 その結果、10年前に峰島が工場を建設するため、玲奈の地元の土地を次々と買い上げたものの、建設計画が頓挫したために村が閑散とし、牧場を営んでいた玲奈の祖父は自殺……という過去が明らかになるのでした。

 そんな中、遺言書が見つかったと原告側が主張。そこには正太郎へ全財産を相続する旨が記されてあるのですが、京極が筆跡鑑定人100名へ依頼したところ偽造書であることが判明。正太郎は、遺言書を提出する際に依頼した筆跡鑑定人に金を掴ませていたのです。

 これによって正太郎は遺産相続の権利を失い、200億円すべて玲奈のものに。と思いきや、海崎が召喚した峰島の担当医が、婚姻届を提出するために死亡診断書を偽造するよう玲奈から依頼され、現金で3,000万円を受け取ったことを証言。これを玲奈が認めたため、莫大な遺産は国に徴収されることになるのでした。

 しかし後日、峰島の墓参りをしていた小鳥遊の前に偶然あらわれた元ドライバーの証言によって、峰島が生前、玲奈の故郷の村を訪れていたことや、牧場を寂れさせてしまったことに対する後悔の念を抱いていたことが発覚。さらに遺言書が見つかり、そこには村へ全財産を寄付することが書かれてあったのです。これを留置所で聞いた玲奈が涙したところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、今回の主役である玲奈の“真の姿”を、島崎遥香が上手く演じ切れていなかったように感じました。莫大な遺産を目論む表の顔、正太郎いわく「下品で強欲な最悪の女」という点では、塩対応だのなんだのとAKB48時代から批判されてきた島崎の負のイメージが重なり、その役柄にマッチしていたと思います。不敵に笑う表情などは、見ていてイラっとさせられました。

 ただ、脚本の意図としては、純朴な田舎娘が故郷の復讐のため悪の仮面をかぶる、というキャラを創造したかったのでしょう。それが上手くいかなかったのは、島崎の演技力不足もあるでしょうが、脚本そのものが稚拙だったという要因もあると思います。

 脚本に関しては玲奈の描き方以外にも杜撰な部分が多かった印象です。たとえば原告側の証人として茅野が出廷した点や、正太郎がすぐに偽造が露見してしまうような遺言書を提出した点。さらに、玲奈が峰島の死亡診断書を偽造するよう命じた医師を、海崎が出廷させることに成功した手段も不明でした。そして、相当な覚悟をもって復讐に挑んだハズの玲奈が、医師の証言であっさり罪を認めてしまうのも腑に落ちませんでした。

 先月30日に発売された週刊誌「FLASH」(光文社)の記事によれば、同ドラマはすでに来年の同枠で続編が放送されることが決定しているとのことですが、シリーズ化するほどの魅力があるのか疑問です。確かに視聴率はいいかもしれませんが、米倉涼子の人気に依存しているだけではないでしょうか。もう少し内容をブラッシュアップすることを期待しつつ次週放送を待ちたいと思います。

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