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後藤真希のファンは「結婚式の三次会にも来た」!! モーニング娘。時代に築いたファンとの特殊な関係性

  • 2018年10月12日(金) 13:00:57
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かつて国民的アイドル・モーニング娘。のエースとして活躍した後藤真希(33)が5日、初のエッセイ『今の私は』(小学館)を刊行した。幼少期から、モーニング娘。時代を経て、結婚し2児の母となった現在までの後藤真希の半生が赤裸々に綴られている。

 後藤真希がモー娘。に在籍していたのはわずか3年ほどだが、加入して即“絶対的エース”のポジションにおさまるスーパーアイドルだったことから、その鮮烈な活躍を覚えている人は多いだろう。しかし同書で明かされるのは、華々しいイメージから遠く離れた、あまりにも飾らない当時の後藤真希の姿だ。なかでも驚くのは、他のアイドルでは実現しえない「ファンとの距離の近さ」である。
ファンと一緒に最寄り駅まで帰った

 後藤真希は1999年、モー娘。のオーディションを受け、プロデューサーのつんく♂(49)に「一人だけレベルが違う」と言わしめ合格。その直後に発売された7thシングル『LOVEマシーン』では当時13歳とは思えない大人びたルックスと金髪で世間の度肝を抜き、社会現象まで引き起こすモー娘。ブレイクの立役者とった。デビュー時の後藤真希はとにかくセンセーショナルな存在で、まさに異端児だったといえよう。

 こうした出自のせいか、後藤は当時のモーニング娘。のファンから良く思われていなかったという。ただし、握手会などファンと触れ合う機会によって、その印象を変えていった。デビュー間もない頃にコンサートのリハーサルスタジオでファンに出待ちされたというエピソードを、次のように語っている。

 <リハーサルスタジオから六本木の駅まで歩いている間に話しかけてきて、それに私が答えているうち、家の最寄り駅まで一緒に帰ることになった。実は、彼らはもともと別のメンバーのファンで、私が加入したときは、「後藤は気に入らない」と思っていたらしい。不良っぽいというか、生意気そうなところが。それが、握手会での私を見てイメージが変わったという。なんだ、普通の子じゃないかと。そして、そのギャップが面白いと。>(『今の私は』から引用、以下同)。

 アイドルが地元の駅まで、ファンと連れ立って帰る……普通では考えられないような状況で、悲鳴を上げて警察を呼んでもおかしくないかもしれないが、なぜか後藤はざっくばらんに接していたようだ。当時のファンとの他愛ない交流を、このように懐かしんでいる。

 <年上の人と話すのは、もともと抵抗がなかったが、本音を言えて、ちょっといじって、ファンとのそんな関係が心地よかった>
 <帰り道、ファンの子と雑談をしたりライブの感想を聞いたりできるのは、気が張った毎日の息抜きになったし、純粋に友達としてくだらない会話が楽しめた>

 中学2年の夏休みにデビューした後藤は、卒業するまで数日間しか登校できなかったという。忙しく、慣れない芸能生活のなかで、後藤が近しいファンを友達のように見なすのは、自然なことだったのかも知れない。

 一部のファンとすっかり打ち解けた後藤は、アイドルとファンという画一的な関係を超えた交流を始める。後藤の母親が地元で営んでいた居酒屋「袋田の滝」にファンがよく訪れ、後藤の母親と酒を酌み交わしていたというのはハロプロファンならよく知るエピソードだ。暴走して悪さをするファンが出ないように、後藤の家族や近所の人たちは目を光らせていたという。待ち伏せなどの迷惑行為をしたときは、近所の人がファンを一喝。こうしたアットホームな雰囲気のなかで、後藤とファンの絆は育まれていったようだ。

 もちろん、後藤の家族が営む居酒屋の雰囲気や、下町の人間関係に馴染めないファンは、いくら後藤を好きでもそれほど親しくはなれなかっただろうと思うが、それは仕方ない。

 2002年にモー娘。を卒業してからも、後藤真希とファンとの良好な関係は続いていく。2011年の休業期間中は、当時ハマっていたというオンラインゲーム『モンスターハンターフロンティア』でファンと四六時中遊んでいたという。2014年に一般男性(小学生の頃から後藤のファン)と結婚したときは、結婚式の3次会を地元のカラオケで行い、馴染みのファンに祝福してもらったというエピソードには驚きだ。
 <ファンといるときは、素の自分でいられる。大事な大事な私の居場所。この人たちがいてくれるかぎり、私はステージに立ち続けたいと思う。そして、こんなタレントとファンの関係があってもいい。>

 後藤自らの言葉で語られる姿は、当時のメディアが祭り上げていた後藤真希の虚像とは、だいぶかけ離れたものだ。きっとファンは当時から、マスコミも知らない「素」の後藤真希を知っていたのだろう。だからこそ、後藤が結婚や出産を経ても多くのファンは彼女を応援し続けられるのかも知れない。
「会える」アイドルの握手会に長蛇の列を成すファン

 昨今のアイドルブームにおいては、アイドルとファンとの距離が近いことがひとつの主流となっている。たしかに握手会に行けば「会える」が、大きな会場に何万人と詰め掛けたファンと、たった数秒間の握手を交わすーーーそこで生まれる不特定多数との「絆」は、推して知るものだ。

 接触イベントでファンによる傷害事件まで起こっている現在、アイドルとファンの距離がむやみに近いことも推奨されるべきではない。アイドルはビジネスとしての見せ方に徹し続け、ファンは自分の理想を投影した虚像を愛するーーーそのように一線を引いた関係が、アイドルとファンの在るべき姿なのか。基本的にはそうなのだろう。

 ひるがえせば、かつて後藤真希が築き上げたファンとの関係が、いかに特別でかけがえのないものだったかを感じる。現在でも後藤は、<ファンがいちばんの理解者>と、語っている。ありふれた台詞だが、この言葉に後藤ほど重みを持たせられるアイドルは、後にも先にも現れないだろう。いや、天地真理(66)くらいか。


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