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『ヒモメン』川口春奈の“キレ芸”と窪田正孝に垣間見える“唐沢イズム”

  • 2018年08月12日(日) 12:00:52
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“楽して生きたい”をモットーに、働かないことに全力を尽くすヒモ男・翔ちゃんを、カメレオン俳優・窪田正孝が演じ話題を呼んでいる土曜ナイトドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日系)。

 4日放送の第2話でも、窪田くんのクズすぎるヒモ男っぷりが、ネット上をザワつかせていたようです。ということで、今週もあらすじから振り返っていきます。

(前回までのレビューはこちらから)

■過保護な姉VSヒモ

 白シャツにジャケットでバッチリキメた姿の翔ちゃん(窪田)に連れられ、結婚式場にやってきたゆり子(川口)は、思わず舞い上がり、翔ちゃんにデレまくり。もちろん、ヒモ男の翔ちゃんは、レストランのタダ飯にありつけるというセコい考えだけで、結婚する気は全くありません。

 運悪く、式場にはウェディングプランナーとして働くゆり子の姉・桜子(片瀬那奈)がいました。過保護かつ男に厳しい桜子お姉ちゃんにヒモな彼氏を会わせてはいけないと、思わずゆり子は翔ちゃんの存在を隠し、なんとかやりすごします。

 ある休日、翔ちゃんの存在を知る職場の先輩ナース・田辺聡子(佐藤仁美)がどの程度の“ヒモ”か見極めるため、ゆり子の家にやってきました。意外に見栄っ張りな翔ちゃんは、髪を7:3にバッチリ固め、ポロシャツに細身のパンツに着替え、自分をネットトレーダーだと偽りますが、聡子がダメンズ好きだと知ると、Tシャツにハーフパンツに着替え、すっかりいつものヒモスタイルに。

 と、そこへ後輩ナース・浜野このみ(岡田結実)とゆり子に思いを寄せる医師・池目亮介(勝地涼)まで来訪。池目はゆり子がヒモ男と付き合っていることを知っており、ヒモが嫌いなこのみを利用してゆり子と翔ちゃんを別れさせようと企んでいました。1話でVIP患者のペットである小鳥を逃がしたのも、この池目です。

 翔ちゃんの嘘でなんとかこのみにはヒモであることがバレずに済みましたが、さらなるピンチが……。なんと、桜子お姉ちゃんまでがゆり子の家にやってきたのです。事情を知る池目を彼氏に見立ててその場を乗りきろうとしますが、本当の彼氏はヒモな翔ちゃんであることがアッサリバレてしまいました。

 桜子お姉ちゃんは、「ゆり子の理想の結婚式を挙げるために必要な費用=128万7,000円を集めなければ、ゆり子と別れてもらう」という条件を出します。ゆり子のことが大好きだけど、働きたくない翔ちゃんは、とりあえず競馬へ……。

 そして3日後、翔ちゃんが用意したのはたったの5万6,200円。でもなぜか自信満々な翔ちゃんは、フラワーアレンジメントを始めた聡子にブーケを作らせ、専門学生を式場スタッフとして雇い、現場の指揮をプロの桜子がとることでドレスからヘアメイクからもろもろの経費をカット。余興ゲストは行きつけの居酒屋のマスター(金田明夫)に頼み……と、周囲に頼って削れるところはとことん予算を削るという提案をします。結婚指輪も余ったお金でちゃんと買うそうです。

 ちなみに婚約指輪はというと、「給料の3カ月……でも俺今給料ゼロだから、これで」とお菓子を留める赤い針金をねじってゆり子の左手薬指に巻きつけます。

「ゆり子、結婚式しよう」という言葉を聞いて号泣しながら、ゆり子が「私、翔ちゃんと別れたくない。一緒にいたいの!」と懇願し、なんとか引き下がってくれた桜子お姉ちゃん。2人は無事別れを回避することができました。めでたしめでたし。
■窪田正孝にみる“唐沢寿明感”

 今回も期待を裏切らないヒモっぷりをみせてくれた翔ちゃん。前回同様、ネット上では許せる・許せないの意見が真っ二つに分かれていた印象です。

 が、演じる窪田くんについては、すっかり魅了されてしまったという声が。冒頭のデートスタイルやネットトレーダーに扮したデキる男風ファッションもサラッと着こなしていたし、Tシャツ×ハーフパンツ姿とのギャップに女子たちはハートをガッツリ掴まれたようです。

 それに、「俺ってヒモなんですか?」とすっとぼけながらも、「ゆり子のこと、幸せにしようと思ってます」と、キメるところはキチッとキメてくれる翔ちゃんに、ゆり子同様、不覚にもキュンとさせられてしまう人が続出していた模様。

 そんな窪田くん、今作で演技の幅がさらに広がったような気がします。

 昨年主演したドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)でもコミカルな演技を見せていましたが、出演を決めたのは、映画にもなった『ラストコップ』(日本テレビ系)で共演した唐沢寿明の破天荒な演技に刺激を受けたことが大きかったそうです。

 今作では、役柄も相まって、『僕やり』以上にかなり振り切った演技をみせてくれているし、翔ちゃんのおちゃらけたシーンには、どことなく“唐沢寿明感”を感じます。

 それが、ヒモ以前にクズだけど、どこか憎めない翔ちゃんの魅力を助長させているようにも思いました。


■川口春奈の“キレ芸”が気持ちいい

 一方、ゆり子を演じる川口春奈ちゃんも負けていません。

 式場に連れて来られてニヤニヤしたり、最低なプロポーズまがいのことをされて「どうしう……今すっごい幸せなんだけど……」とボロボロ涙を流したり、とっても表情豊か。

「結婚式ってお金になるんだよ!」「お金のかからない式を挙げればご祝儀はほとんど自分たちのものでしょ」と、ただのご祝儀目当てだった翔ちゃんに「バカか!」とド迫力で迫りボコスカ殴るキレ具合も見ていて気持ちがよかった!

 喜怒哀楽がはっきりしているので多少の暑苦しさはあるものの、人間味があふれているので、浮世離れしている翔ちゃんとのバランスがよく取れているように思います。そういった意味でも、ゆり子と翔ちゃんはお似合いのカップルなのかもしれません。はい。


■楽しく見られるけど中身がない……

 ほかにも、ヒモな翔ちゃんに思わずウットリしてしまう、佐藤仁美演じるダメンズ好きの聡子や、視聴者だけに裏の黒〜い裏の顔を見せてくれる勝地涼など、脇を固めるほかの出演者たちも個性豊かな面々が揃って盛り上げてくれているし、ストーリーもテンポよく進んでいくので、見ていて飽きません。

 ここまでは基本的に“翔ちゃんが働かないことが原因でゆり子に降りかかるトラブルを翔ちゃんがなんとか乗り越え、ゆり子はデレたりキレたりしながら見守り、結果、甘やかす”という構図のもと進行していくので、登場人物に同情せず「やばいカップルだなぁ~」くらいの距離感と軽いノリで見るのが丁度いいんだと思います。

 ただ、なぜそこまでして働きたくないのか、翔ちゃんの人間性を疑いたくなってくるので、いかにしてヒモ男ができあがったのか、そろそろその人となりを見せていただきたいところ。

 今夜放送の3話では、ゆり子を狙う池目先生が活躍してくれそうなので、敵である翔ちゃんの過去を探ってくれないかなと、期待したいです。

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