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石原さとみ主演『高嶺の花』で野島伸司はヒットメーカーの座に返り咲けるか

  • 2018年07月12日(木) 13:00:56
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7月11日より、ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)がスタートする。同ドラマの脚本は、最近ではネットドラマで尖った“問題作”を生み出している野島伸司(55)が担当。メインキャストも石原さとみ(31)に峯田和伸(40)と、アクが強い。峯田演じる商店街の自転車店主の病床の母は、大御所・十朱幸代(75)。タクシー運転手役で袴田吉彦(44)も登場する。華道の名門に生まれた美女・もも(石原さとみ)と平凡な自転車店主・直人(峯田和伸)の“格差愛”が描かれるとのことで、公式サイトでは“怒濤の純愛エンターテインメント”とアナウンスされているが、果たしてどのようなドラマになるのだろうか。期待と不安が入り混じる。

 というのも、同作は野島伸司にとって約2年ぶりの地上波ゴールデン帯連続ドラマ。2016年春クール放送だった『OUR HOUSE』(フジテレビ系)が、全話平均視聴率は4.51%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とこれ以上ないほどの惨敗を遂げたことは記憶に新しい。『OUR HOUSE』は芦田愛菜(14)とシャーロット・ケイト・フォックス(32)がダブル主演を務めた作品。芦田愛菜が演じる桜子は母親を亡くした一家の長女で、ある日父親がアメリカ人の女性と再婚したことに納得できず新米母との壮絶なバトルを繰り広げるというホームドラマだった。しかし、ほのぼの路線のやや冗長なテンポ感と、古さを感じさせる独特な台詞回しが不評。第1話では芦田愛菜が「好きでもない女と! お酒も入って! ノリノリで! うっかり八兵衛! そういうことね」と言って父親を攻めるシーンがあったが、女子中学生役の台詞で“うっかり八兵衛”は……。そういうキャラ設定だったわけだが、ともあれうまくハマらない作品ではあった。

 しかし野島伸司は、『101回目のプロポーズ』『愛という名のもとに』『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)や『高校教師』『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』『未成年』(TBS系)、『家なき子』(日本テレビ系)など、社会現象ともいえるヒットドラマをいくつも生み出してきたヒットメーカー。ここ10年はヒット作に乏しいが、深夜ドラマやHuluなどのネット、BS放送局などに主戦場を移して活動を続けてきた。

 たとえば2017年の『パパ活』(dTV・FOD)は、カラダの関係なしのデートで年上の男性から金銭的な支援を受ける“パパ活”をモチーフにした作品。ただ単にパパ活という現象を取り上げるのではなく、その背景にある“貧困女子”の実態にも目を向ける内容となってはいたものの、90年代の香りが漂うものだった。『雨が降ると君は優しい』(Hulu)は、佐々木希(30)が“性依存症”に苦しむ妻を演じて話題になったものの、掘り下げが浅くご都合主義な展開。『彼氏をローンで買いました』(dTV・FOD)では、何でも言う事をきいてくれる“ローン彼氏”と、猫を被らなくては付き合えない“エリート彼氏”との間で揺れる女性を描いた。いずれもテーマは突飛だが、事象の表層をなぞるにとどまっているところがある。

 しかし『高嶺の花』主演の石原さとみは、野島の書いた『ラブシャッフル』(TBS系)た『薔薇のない花屋』(フジテレビ系)に魅了され、かねてより野島伸司作品に出演したいと希望していたそうだ。彼女が強い思い入れを持って同作に挑むというからには、突飛で複雑なラブストーリーであっても、丁寧に表現していくだろう。また、野島伸司が描く世界観はどこか浮世離れしているが、テーマが「格差恋愛(純愛)」だからこそ、その世界観が良い方向にはたらくかもしれない。悪い意味でビックリするような作品にはならないでもらいたいが、まずは第1話の放送に期待したい。

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