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『ブラックペアン』スナイプの次はロボットが主役でネット失笑…もはや二宮和也は不要

  • 2018年05月18日(金) 08:00:59
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嵐の二宮和也が主演を務める連続テレビドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の第4話が5月13日に放送され、平均視聴率は前回から1ポイント上昇の13.1%だった。


 これまで、最新医療機器の「スナイプ」を使った僧帽弁手術をめぐり、天才外科医の渡海征司郎(二宮)とアメリカからスナイプを持ち込んだ高階権太(小泉孝太郎)、そして外科教授の佐伯清剛(内野聖陽)の攻防が繰り広げられていたが、4話目にしてやっと決着がついたようだ。

 今回、高階がスナイプに執着する理由が、ひとりの少女の命を助けたかったからということが明かされたが、実際にその手術の執刀医を引き受けたのは渡海だった。結局、高階は最初から最後までスナイプを使いこなせない平凡な医師で終わってしまった。その上、真剣に命に向き合っていると思われていた高階も、結局は「インパクトファクター(医学誌などに論文が引用されることで業績評価の指標となること)がほしかっただけ」ということが明らかになり、そのオチに驚いた人も多かっただろう。

 そして、次回からは、また新たな最先端医療機器が登場するようだ。その名も、手術支援ロボット「ダーウィン」。これには、視聴者も「やっとスナイプが終わったと思ったらまた次の機械が出てきて、もはや笑えてきた」「スナイプいいかげんにしてくれと思っていて、終わったらロボット。もはやギャグだよ、これ」「人を描く力量がないからか、マシンでごまかすのもイヤな感じがします。やっと今夜でスナイプが終了だと思ったのに」と、次々に医療機器が出てくる展開にあきれている様子だ。

 予告を見る限りでは、今後もこのドラマは「新たな論文を完成させて、誰がよりインパクトファクターを多く集めるのか」という点が中心になるようだ。こうなってくると、もはや渡海のダークヒーロー的な要素はまったく必要性を感じない。

 むしろ、論文を書かず、キャリアにも人の命を救うことにもそれほど興味を示さない渡海が、なぜこのドラマの主人公なのかさえもわからない。「信じるな。佐伯清剛を信じるな。佐伯は自分の身に危険が及べば、自らの保身のために仲間を裏切るような人間だ」という言葉と不敵な笑みを浮かべる描写はあったものの、渡海が佐伯を貶めるために画策しているようには見えなかった。

 そうなると、気になるのは佐伯と渡海の関係だ。おそらく、ペアン(手術用の鉗子)が体内に留置されたままのレントゲン写真と渡海の父が関係しているのだろうが、そのレントゲン写真は毎回数秒ほど映し出されるだけで、特に進展はない。この意味深でじれったい演出は、あまり続くと逆効果だ。その上、竹内涼真が演じる研修医・世良雅志の影は薄くなるばかりで、せっかく渡海といいコンビになりそうな予感がしていたのに残念だ。
次回から登場する「ダーウィン」とは?


 一方で、加藤綾子が演じる治験コーディネーター・木下香織の描写については、日本臨床薬理学会が抗議文を発表したことが知られているが、その後もインターネットテレビ「AbemaTV」のニュース番組「AbemaPrime」で特集を組まれてしまうほど波紋を広げている。

 治験という言葉も治験コーディネーターという職業も、多くの人にはなじみがないだろう。しかし、新しい医療技術や薬を多くの人に安全に届けるためには必要不可欠なものである。

 治験とは、簡単に言えば、新しい薬や技術を患者に試してもらい、その効果や経過を確認するというものだ。だからこそ、ドラマなどで扱う際には、より慎重になる必要があるはずだが、誤解を招きかねない描写が多くあったことは大きな問題点といえるだろう。

 次回から登場するダーウィンは、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」がベースになっており、予告を見る限りでは非常に似たつくりになっている。これは、執刀医が患者の横でメスを持つのではなく、手術室の隅に置かれたコックピットのような装置の前でモニターを覗きながら機械を操作するというものだ。

 これもまた、一般的には知られていない最先端医療機器である。そのため、いくらフィクションとはいえ、誤解を招くような描写があっては医療業界および今後ダヴィンチで手術を受ける人たちにとってはたまったものではない。

 同ドラマもそうだが、医療ドラマで手術シーンはメインといっても過言ではない。ハラハラする描写は視聴者をひきつけるが、不安のあおりすぎには要注意。くれぐれも、演出方法だけは間違えないようにしていただきたいものだ。

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