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“キングオブひがみ男”山里が、同類芸人とイマドキ女子をねじ伏せる

  • 2018年03月12日(月) 20:00:45
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悲しみをエネルギーにする男芸人たちが、火曜にひっそりと毒を吐いていた。番組タイトルは、『山里亮太のナナ目線』(テレビ朝日系)。サブタイトルには、「イマドキ女子をナナ目から物申す」と、明確なコンセプトが掲げられている。テレ朝が深夜に期待値が高いバラエティ番組を届けるため、“キタイチ”という枠組だ。

 番組概要は、イケてる女子をイケてない男子が、正論と悪口でねじ伏せようと奮闘するトークバラエティ。現在のバラエティの主流である。ゆえに、実はとっくに食傷気味だ。ところが、ぶっちゃけ系芸能人を世間はまだ、「世論を代弁してくれている」と前向きに誤解するフシがあるため、需要がある。

 男芸人たちは、明るい思い出が少ない幼少期を過ごして、夢をかなえて芸能人になったものの、絵に画いたようなモテ期と縁が薄く、ひがみと嫉妬で生育されて、今にいたる。その闇は、深くて暗い。そんな彼らに、今一度発露の場を与えようというのが、キタイチの忖度だ。

 司会者は、南海キャンディーズ・山里亮太と山本雪乃テレビ朝日アナウンサー。初回(3月6日オンエア)のゲストは、ダブルブッキング・川元文太とハライチ・岩井勇気だ。視聴率を意に介さない、“ナナ目線”にガチで臨んだキャスティングといえる。

 ポイントは、コンビそろって風貌が悪いわけではないにもかかわらず、デビューから一貫してテレビ出演に恵まれないダブルブッキング・川元が、ハライチでも地味な画力の岩井と並んでしまったことだ。川元といえば、ものまね特番に嵐・二宮和也の担当として何度も出演しているため、容姿はいい。人気番組の作家を長年務めているため、才能もあふれ出ている。“第二のバカリズム”といっても過言ではないが、ひのき舞台に立つタイミングを逸して久しい。

 同じく岩井も、老若男女に受け入れられることを主眼としたゴールデンタイムのバラエティには、不向き。現状で彼の持ち味を生かし、今なお伸びしろを与えているのは、『ゴッドタン』(テレビ東京系)だけといっていい。同番組では、“腐り芸人”という未開のジャンルを確立。ハードルが低くなった“お笑い”を“お笑い風”と喝破する潔さは、お笑い風の業界からみずから下りる意思表示だ。

 そんな2人に、みずから「キングオブひがみ男」を公言したことがある山里が混入。すると、まっとうな発言が濾過されるという、まさかの結果が生まれた。

 次週(3月13日午前2時~)は、パンサー・菅良太郎、和牛・水田信二がゲスト。協調性にかけ、屁理屈で知られる2人だ。ここまでくると、コアなお笑いファンにフォーカスしたとしか思えない。それもそのはず。キタイチのゼネラルプロデューサーは、加地倫三さん。『アメトーーク!』シリーズと『ロンドンハーツ』(いずれもテレ朝)で知られるらつ腕総合演出家だ。キタイチが期待値に応えるシリーズになっているワケは、ここにあった

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