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また視聴率下落の『セシル~』、もはや前回の内容を無視…演出もずさんで見るに耐えず

  • 2017年08月06日(日) 10:00:59
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女優の真木よう子が主演するドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の第4話が3日に放送され、視聴率は前回より0.4ポイントダウンの4.4%(関東地区平均、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。初回こそ5.1%を記録したが、2話以降は続けて4%台を推移しており、視聴率浮上の兆しは一向に見えない。

 唯川恵の同名小説を原作としたこのドラマは、ファッション雑誌業界を舞台にさまざまな女性たちがぶつかりあいながら幸せを探していく物語。真木は、たまたまスカウトされて読者モデルとなり、成功の階段を駆け上がっていく主婦・宮地奈央を演じる。

 ファッション誌「ヴァニティ」では専属モデル2人がトラブルを起こして解雇されてしまい、穴埋めとして読者モデルの中から誰かが昇格することになっていた。奈央(真木)もいちるの望みをかけるが、選ばれたのは葵(佐藤江梨子)だった。奈央を担当するライターの江里(伊藤歩)は落胆を隠せないが、その夜に葵と副編集長の石田(眞島秀和)がタクシーの中で抱き合っているのを目撃してしまう。同じ頃、編集部デスクの洵子(板谷由夏)のもとにも2人がホテルに入っていく様子を撮った写真が送られてきた。洵子が編集会議の場でこれを暴露すると、石田は休養を命じられ、洵子が副編集長代理に指名された。

 一方、奈央は「ヴァニティ」の企画で夫とデートすることになり、江里は当日の服装について他のスタッフたちと相談。すると「ヴァニティ」のカバーモデルを務めるハマユカこと浜口由華子(吉瀬美智子)がたまたま通りかかり、今から一緒に買いに行こうと奈央を誘う――という展開だった。

 この後の奈央は撮影現場でも相変わらず普段通りのがさつなノリだったが、現場を見かけた一般の女性たちの「すごいキレイだね」「やっぱりモデルって雰囲気あるよね」の声でスッと背筋を伸ばしストールを脱ぎ捨て、人が変わったかのように魅力的な表情を浮かべた。この場面の真木の演技はとても良かったが、それ以上に気になってしまったことがある。それは、全体的に前回の内容をすっかり忘れてしまったかのような展開になっているということだ。

 その筆頭が奈央とハマユカの関係性だ。前回ハマユカは、読者モデルとカバーモデルでは覚悟も生き方も違うと奈央にキッパリ宣言していた。普通に考えれば、多少は気まずくなるはずだ。ところが今回ハマユカはそんなことなどなかったかのように相変わらず奈央に親切に接してくれるし、奈央もまったく気にしていない様子。酔った勢いで一夜を共にしてしまった江里とカメラマンの山下(金子ノブアキ)も、あまりにも自然に振る舞いすぎる。江里は山下のデートの誘いを断り、あれはなかったことにしてほしいと言っていたのに、今回は山下と2人でバーに行き、愚痴を吐き、甘えるそぶりまで見せる。

 昨日のことはなかったことにして、新たな一日を生きる人物ばかりが登場するドラマというのもどうなのか。脚本家が登場人物たちの心情や前後のつながりをあまり考えることができず、ただ次々に起こる出来事を描くことで精一杯になっているのではないだろうか。このあたりのつたなさは、今回描かれた読者モデル同士のトラブルがまるで小学生のケンカのようだったことにも表れていた。表面上仲良くしていても実は火花がバチバチ飛び散っているという伏線があって初めて、溜まっていた相手への不満が爆発する展開に説得力があるというものだ。それもなしに急に子供のケンカのような言い争いを繰り広げられても、こちらはぽかーんとするだけである。

 第4話は、突然クビを告げられた奈央があっけに取られる場面でエンディングとなった。だが、奈央がここでモデルの道をやめるわけがないことは、原作を読んでいない視聴者にも容易に想像がつくはずだ。次回に向けての引きにしたいことはわかるが、白々しい演出はかえって視聴者の興味をそぐのではないだろうか。第5話は「奈央の最後の企画としてお寺で一日修行体験をする」という内容とのことだが、これで視聴率が上がるとも思えない。そろそろ世間の興味も、「どこまで視聴率が下がるか」に移ってきそうだ。

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